真鍮筐体の神秘的な輝き、次世代のハイブリッドファズ
未だプロアマ問わず絶大な人気を誇る VEMURAM JanRay
特注の真鍮筐体は所有感を満たし、唯一無二の神秘的な輝きを放つ。
その VEMURAM から ギタリスト ジョシュ・スミス とタッグを組んだ
シリコン/ゲルマニウム を採用した ハイブリッドファズ 「Myriad Fuzz」が発売された。
同機種は、YOASOBI等のサポートギタリストであるAssh氏のボードでも確認されていたこともあり
現在、一旦受注停止。市場に出てきても即売必須の入手困難な機種として知られている。
今回は「VEMURAM Myriad Fuzz」について解剖していこうと思います。
付属品・仕様
箱、ステッカー、説明書、ドライバー
精巧に作られた黒と金の印字でまとめられた高級感のある箱。小さな専用ドライバーは上部のトリマーを調整するためのドライバー。
LEDは赤色。
それでは全体をご覧いただこう。
VEMURAMの大きな特徴でもある、真鍮製の筐体。ずっしりと重く鈍く光る筐体は、使い込むごとに変化が楽しめそうだ。
他、上部に ギタリスト ジョシュ・スミスのサインと、ゲルマニウムのBIAS調整がついている。こちらのトリマーはサウンドチェックの際に再度説明しようと思う。
最近では、VEMURAMのJanRayもシリアルが若いものの価格が高騰しており定価の3〜4倍の価格で商談になっていることも多数見かける。
一旦、Myriad Fuzz は受注が止まっているが再開時に多少のマイナーチェンジ等があったとしたら2000~3000番台辺りまでは、今後JanRay同様高騰することもあり得るだろう。
それでは中を見ていきたいと思う。
基盤裏にはシリアルナンバーとMade in japan 表記が。V1.0仕様なので、今後もアップデートされていくのでしょうね。
この、左右で固定されていたネジも同系色にまとめられており拘りを感じる。ブラスパウダーなど使われているのだろうか。
バラしてみました。
上部のトリマー部分。
シリコントランジスタ BC182
ゲルマニウムトランジスタ 品番は確認できなかった。
特注のフットスイッチかと思われる。比較的軽めの感触だがこの感触は小気味よく絶妙な加減。
サウンドチェック
それではサウンドチェックです。
サウンドはファズフェイスに近い感じがしますね。出音はハリがあってめちゃくちゃカッコいいです。
Gain 0 でも十分歪みます。Gainに関しては、ここから上げても9時ぐらいまでの幅で使うのがベストかと思いました。
それ以上Gainを上げても低音域がモーモーしてくる感じで私はあまり使えない音だなと感じました。実際、Asshさんも基本設定は0が多いそうで、更にGainを稼ぎたい時は他のペダルをスタックさせるといった使い方をされるようです。
ギターボリュームの追従性もよく、ストラト等で絞った時にちゃんとクリーンまで落とせる。そこの部分重視される方が多いので、その部分も評価が高い要因の一つだろう。ボリュームを操作するのが非常に楽しい。
また、Tone の 効き が 広く結構スムーズな感じからジリジリと高音域に噛み付いてくるような攻撃的なサウンドも思いのまま。極め付けは、FEELのツマミだがこれが曲者で、上部のトリマーとも密接に関係しておりサウンドキャラクターを決める重要なポイントになる。
上部のトリマーを反時計回りに回すとほとんど音が出ない状態になる。そこから徐々に時計回りに回していくとちゃんとした音になってくる。
そのあたりで、トリマーを止めFEELのつまみを触ると結構面白い。ツマミが0の位置だと、ブチブチとしたFazz Factory のゲートを強めにかけた時のようなファミコンサウンドを作れる。サンズ戦BGMをコピーするにはなかなかいい音色だと個人的に感じた。
この部分に関しては、本当に好みだと思う。トリマーを時計回りいっぱいに回すと割とスムーズなシリコンのfuzzサウンドが目立って聞こえるがFEELのツマミの変化がそこまで顕著には見られない。半分よりも、少し反時計回り側にのポジションが私は好きだ。
JanRayもそうでしたが、あまりGainを上げて使う前提の感じのペダルではなかったので
このペダルにも同様のことが言えるのかもしれない。
入手経路
現在、一旦受注が止まってしまっているが受注停止になる前に製造されていた分が稀にデジマートに出品されることがある。
そこまで急がずともそのうち再生産が始まるかもしれないのでそのタイミングでも良いかと思う。
フリマサイトでは少し高額だが出品されているので、そちらもチェックしてみると良いだろう。
まとめ
今回は、VEMURAM Myriad Fuzzについて解剖しました。
デジマートに出たら即売れですもんね。大人気ですが
これを使いこなすにはなかなかの技量が必要だと思いますね。
ただ、出音はめちゃめちゃカッコいいです。ボリュームいじるのがほんとに楽しい。
それでは、また!