脈々と受け継がれる正統派の一台
BOSSの始祖とも言えるエフェクター「CE-1」
定番アンプJC-120の【chorus &vibrato】の部分を抜き出し、一つの筐体に収めたペダル。
画期的なアイデアとそのサウンドに心を打たれたアーティストも多く、現在も数多くのコーラスエフェクターが発売されている中
【CE-1】に強いこだわりを持ち、現在も度々ギタリストの足元で見かける。
そして、その【CE-1】の正当後継機種として発表された【CE-2】
コンパクトエフェクターシリーズとしては初のコーラスペダルである。
BOSSとして、特にコーラスには強い拘りと、並々ならぬ愛情を持っており一家言はあるでしょう。
わずか3年ほどで廃盤になってしまいますが、いまだ根強い人気があるエフェクターでもあります。
今回は、BOSS【CE-2】について解剖していきたいと思います。
仕様
早速筐体をぐるっと見てみましょう。
お馴染みのBOSSのコンパクトエフェクターと言ったところでしょうか。
こちらはステレオ仕様では無いので、CE-1からの正統後継機種としてそこの部分を残念に思う方も多くいらっしゃいますが
私はあまり気になりませんでした。それを補うほどコーラスサウンドが素晴らしいので、モノラルでも十分ですしシンプルで扱いやすいです。
後に、技クラフトシリーズとして復刻された【CE-2w】はそこの部分が改善され、ステレオ仕様になっております。
今回ご紹介するモデルは、いわゆる【黒ネジ】仕様の後期モデルになります。裏が緑色のラベルで日本製のものです。
底部の画像を見ていただければわかるかと思いますが、ここの電池BOXの留めるネジが黒いのです。
前期モデルになると【銀ネジ】と呼ばれ、市場でも人気があり高値で取引されております。
私自身、【銀ネジ】のものは試したことはありませんが、サウンドが違うんだとか。
使用上の注意として、当時と現在の規格の違いで
CE-2は【ACA規格】のエフェクターなので、現行の【PSA規格】のアダプターと互換性がない部分です。
簡単に原理を説明すると、電源の供給をするときに、以前だとペダル自体にフィルターが入っておりアダプターからの電圧を調整していたのですが
現在では、アダプター側にフィルターが搭載されているので結果的にPSA規格のアダプターでCE-2を稼働させようとすると電圧が足りず、使えないのです。
ACA規格のアダプターは現在製造されていないので、【電池駆動】かBOSS公式から推奨されている、BOSSチューナーの【TU-3の電源分配機能】を使用して稼働させる方法が基本的な使用方法になります。裏技として、様々な稼働方法が出ておりますが適切な電圧でないと中の基盤が壊れる可能性があるのでお勧めできません。ACA規格のペダル自体希少になってきているので大切に扱いたいものですね。
私は、電池で駆動させて使っています。そこに関しては、扱いづらさを感じるもののまた可愛さを感じます。
それでは中を見てみましょう。
回路が蓋の裏に触れないよう、黄色いプラの仕切りで絶縁されています。
DCジャック部分は国産の【HOSIDEN】を採用。
BBD遅延素子として使われているのは、松下製【MN3101】 【MN3007】のコンビネーション。
現在では入手が困難になってきているパーツで、心臓部分になります。
こちらはお借りした、【CE-3】の内蔵部。こちらは松下製【MN3102】と【MN3207】が採用されています。
サウンドとしては、CE-2の方が原音とのバランスが絶妙な、濃厚コーラスサウンド・CE-3は比較的あっさりめのコーラスサウンドでステレオ出力ができる一台です。個人的に筐体のカラー的にもCE-2のBOSSらしいポップな色合いと相まって使用しているのはCE-2です。
ただ、C E -1,CE-2は現在高値で取引されておりますが、CE-3に関してはまだ5〜6千円前後で買えてしまうのでこれはチャンスだと思いますね。
あと一年くらいで、恐らく1万5千円〜くらいで取引されてきそうな個人的な予想です。
CE-1は間違いなく、10万超えてくるでしょうし。CE-2もノイズとかに関してもCE-1より扱いやすいので沸々と上がってきそうですね。
デジタルで素晴らしいコーラスサウンドが多くあるのに、いまだアナログなコンパクトエフェクターが人気があるのはすごくロマンがありますよね。
フラクタルや、ケンパーも良いと思いますがテンションが上がるのはこういったコンパクトを中心に足元に並べてるギタリストですね。
サウンドチェック
それではサウンドチェックです。
コントロール部分
・RATE
・DEPTH
シンプルな2ノブ構成です。コーラスは他にもアナログマンのも持ってますが、どちらとも2ノブで
このくらいの方が、直感的に扱いやすく作るサウンドも迷わなくて済むの好きです。以前は少し大きめのノブに変えて足でDEPTHをコントロールする際にも干渉しあわないくらいのレイアウトなので本番中もセッティングをちょこちょこ弄ってました。
サウンドは太くまろやかで、透き通ったともまた違うような透明感のあるサウンド。バッキングの時は、どちらも12時方向に設定したサウンドが爽やかで気持ち良いです。うっすらと奥の方で揺れていてサウンドに広がりが出て、開放弦を絡めたフレーズが弾きたくなります。エレキも良いけど、アコギにも合いそうな爽やかな加減ですね。
全てMAXの設定にしても飽和せず、Vib.と言うよりも、深くかかったコーラスの範疇かなと思いました。
ドライとウェットのバランスが良く、ちょっとこうクッとサウンドが立つ感じがします。全てのメモリを0で試してもそれは感じられました。
ノイズも気にならなく、CE-1でみられた顕著なハイ落ちも感じられないのでサイズ感・カラーともに◎
ボードに入っていたら、万能にこなしてくれる安心できる一台だと思います。
自分が、ペダルトレインのNano +でボードを組むならこの一台は入れておきたいです。
入手経路
現在BOSSの技CRAFTシリーズからCE-2Wが発売されている。
こちらは、ステレオ仕様にも対応・PSAアダプター使用可能なモデルになるのでCE-2の残念なポイントとしてあげられる点を改善しさらに扱いやすくしたペダルと言えるだろう。オリジナルのCE-2はデジマートや、フリマアプリなどで度々見かけるが2〜3万円前後の価格で取引されていることが多く、前期した通り徐々に金額も高くなっていくであろうと思われる。
ただ、このモデルならではのアナログな温かさも感じられるので気になった方は機会があれば、一度実機を試してみて欲しい。
まとめ
あけましておめでとうございます!2021年買ってよかったペダル見たいのも
やりたかったのですが、いつの間にか年越してました!笑
年明けですが、記事書いてみようかな。笑
今回は、BOSS CE-2 をまとめてみました!
以前、CE-2とKLON CENTUARなどが組まれたボード拝見したことがあって
それが大変美しい組み上がりと、見た目のバランスだったんですね。
それから、CE-2を探していたのですがなかなか手頃なのがなく悶々としておりましたが
先日、少し安い価格でゲットすることができたので記事にしてみました。
CE-1はちょっと別物な感じがしますね。
現代風のサウンドにはCE-2くらいがあってる感じがします。
次回は、fuzzやりたいなあ。fuzzばっかりだけど。笑
それでは、また!