独特なテンション感のオートフィルター
世界のスタンダードとして定着した「BOSS」
未だロングセラーを出し続ける、SD-1やBD-2など看板商品も多くある中
短命に終わった機種もまた多く存在する。その中の一つが
BOSS Dynamic Filter(FT-2)だ。わずか2年2ヶ月余りの短い期間ではあったが
そのネーミングには程遠い、ショボさが魅力的なオートワウ系のペダルである。
なぜか、現在ではマニアの間で人気になっており高値で取引されることもしばしば。
今回は、BOSS Dynamic Filter (FT-2)を解剖していこうと思います。
付属品・仕様
今回は、付属品はなく本体のみとなる。
それでは全体をどうぞ。
なんとも地味なカラーリング。白に若干オレンジがかってベージュに近いような色になってます。
電源はACAとなっているので、現在の規格とは違うため注意が必要です。
裏技的な使い方は存在しますが、専用アダプターの入手が困難な現在、基本的には電池使用が良いかと思います。
それでは中を見ていきましょう。
絶縁対策のために使われていた、プラ板は黄色に変色してきており経年の変化を感じさせます。
BOSSペダルとしては、初のエクスプレッションペダル対応モデルで普通のワウのように扱うことも可能。
ローパスフィルターを採用した本機は低音域が良く出るサウンドに仕上がっており、その独特なキャラクターの一因となっている。
サウンドチェック
それではサウンドチェックです。
冒頭でも書いた通り、独特なオートワウサウンドが癖になるエフェクターです。
パコパコっとした比較的軽めに掛かるエフェクト加減で、そこまでエグくは掛けれませんが
ファンク・ポップス系であれば問題なく使用でき、サウンドの特性的にも合う気がします。
結構ハイがピーキーで耳障りなサウンドになる、オートワウペダルもありますがこれはマイルドな分類なので、ソフトで太く、温かみのあるサウンドです。よく言うとそんな感じですが、全体的にショボさは目立ちます。割と華やかなサウンドになることが多いエフェクトですが、地味です。深めに掛けても音が破綻することは無いので、むしろその地味さこそがこのペダルの個性かなと私は思いました。
最近見られる、飛び道具的な使い方はこのペダルだと厳しいと思います。あとはACAの電源問題もありますね。
ボードに組み込んで運用するのであれば、他の選択肢も多いにあるので特段これにこだわる必要はないですが
他のオートワウ系ペダルでは出せないこのペダルの個性もあるので、一台オートワウの変化球として持っておくと面白いかもしれませんね。
良くも悪くも、大衆ウケはせず短命で終わった理由もなんとなく理解できるペダルでした。
入手経路
生産期間も僅かのため、入手は困難かと思われる。
中古市場をこまめにチェックするのが良いだろう。
まとめ
今回は、BOSS FT-2 についてまとめてみました!
FT-2もすごく高くなってきてますね。
それだけの価値があるかは、、、皆さん次第ですね。笑
それでは、また!