Shun Nokina Design “Redemptionist Replica” 2nd era

国産ブティックペダルのパイオニア

現在、国産のエフェクターブランドは数知れない。

ネットでパーツを注文して、多くの名作ペダルの回路図もWebで気軽に見れる。

ウン十万円するペダルだって、回路図を読むこととハンダの技術があれば

完成度はそれなりにでも〇〇風のペダルを数千円で手に入れることだってできる。

最近では至極当たり前のように感じられるがそんな自作ブームの火付け役として

Shun nokina氏の存在は欠かせないだろう。

多くのペダルを自作をする者達は彼に強い影響を受け、商業的な軌道に乗る事に憧れを抱くものもいるだろう。

今回は、創作したペダルの中でも名作と名高い”Redemptionist”(以後RED)についてまとめたいと思います。

Shun Nokina Design とは

Shun Nokina 氏が主催する国産エフェクターブランド。2007年よりShun Nokina Design(以後SND)として活動を開始。

以前は、設計・サウンドメイク・組み込み等を自身のみで行っていたこともあり

その頃の作品は特に評価が高い。希少性も高く、同じ名前でも価格が変わってくる。

当時は、小さくてもMXRサイズの筐体が多かった中、それよりも更に小さな筐体に3ノブ構成で収めてしまうという

革新的なペダルを発表し、大きな注目を集めた。

現在は、数名のスタッフと共に制作し、拠点を北海道の札幌に移しているとのことで

広大な大地から豊かなインスピレーション受けるには最適な土地でしょうね。

付属品・仕様

箱、保証書、説明書

箱にゴールドのインクでサインが書かれております。他の箱にも同様のサインが見れられたのでハンドメイドの証とも取れますね。

筐体のサイズはすごく小さいのですが、箱は大きいのが個人的にツボでした。

底の方にもサインが書かれており、左がShun Nokina氏のサイン、右が弟子のKohei Murakami氏のサインかと思います。

RED 2nd era からはペダルの製作自体は弟子のKohei Murakami氏に一任され、

Shun Nokina氏は総合的なブランド・エフェクターデザイン及び管理・サウンドチェック・修理などのマネジメントの方に回ったため

本人が製作することはほぼ無くなり、それ故に初期のモデルの希少価値が高くなりました。

それでは、本体を見ていきましょう。

SNDのペダルはこのマーブル塗装の物が多く非常に拘ってカラーリングが施されているものが多い。

この部分はLandgraffなどのペダルからの影響を受けていると思われる。

非常に欠けやすい塗装だが、使い込むことでそれも味わい深くなってくる。

長くエフェクターボードに入っていたので、私のも至る所に傷が増えてきた。

剥がそうか悩んだが、また貼るのも面倒なのでマジックテープはそのままにしてあります。

特に何か書いてあるわけでは無いので割愛した次第だ。

極小サイズの関係からかコントロールの名前がノブ周辺に書かれていない。

レクティークなど、MXR筐体サイズのエフェクターになってからも、コントロールの名前がペダルに書かれていないことが多い。

これは、敢えてそうしているそうで、そうすることで捉われることなくノブを弄り回し自分だけのサウンドを作って欲しいとの願いが込められているようだ。

LEDは視認性も良い「白」かなり明るく光る。

フットスイッチのクリック感は少し軽めのミニタイプ。September sound のmini fuzzにも同様のスイッチが使われていますね。

それでは中を見ていきたいと思います。

どどんと。ぎっしり詰まっております。もう既に配線が綺麗ですね。

ジャックの部分にサインとシリアルが入っているのがお洒落だなーと思いました。

裏蓋にも同様にサインが。

トゥルーバイパス仕様。9Vセンターマイナス。

EBSSと呼ばれる、極小サイズながら内部電源駆動を可能にした独自開発技術を使い

万が一、ライブ中にアダプターが外れてしまうというアクシデントにも対応できるようになっております。

このサイズに電池Boxを収めたということで当時かなり話題になりました。コンポーネントも一流です。

非常にタイトに作られている設計のため、あまり大きくは動かさなかったが

拘りのパーツを使った基盤が伺える。Eroのキャパシターもこっそりと顔を覗かしている。

50年代のビンテージの配線材に、ミルスペックのテフロンワイヤーなど

場所によって使い分けがされてあり、それぞれ最短距離で長さも取ってある。

これだけ詰められているのでかなり細かい場所まで絶縁対策が施されていたり

特に単線には拘って使われているようで、自ら配線材を作ってしまうという多才ぶりだ。

個人的には黄色のグルーが樹液のようで美しくて好きだ。

サウンドチェック

コントロールノブについて

左上から時計回りに

VOl .

Gain .

LowCut.

Treble

4ノブコントロールとなっている。

全体を通して、少しダークなサウンドの印象。ピッキングニュアンス・ボリュームの追従性はかなり良いので絞るとクリーンくらいまで落とすことができ、

非常に幅の広いGainを持っているので、軽めのオーバードライブからザクザクとした深い歪みまで作ることができる。

人によっては、ディストーションと呼ぶ人もいるとは思うが、あくまで範囲はオーバードライブの範疇だと個人的には思っている。

TS系のようなMidの押し出し感も感じられ、Lowcutコントロールがキモ。Trebleとのセッティング次第でファズチックなブーミーなサウンドを作れたりピッキングで表情を出し易い、ミディアムなドライブサウンドも作れます。Lowがボワッとする感じが私は好みではないので、Timmyもそうでしたがこのシステムはかなり音作りに貢献してくれます。

そして、1stと2nd era で賛否両論が分かれているのをよく見かけます。Shun Nokina氏が一任するほどの腕前ですし

先程の配線を見ていただいても感じていただけるようにKohei Murakami氏も優れた技術をお持ちなのは確かです。

まだ触ったことがないのでなんとも言えませんが、いずれにせよRED1stを試せる機会が楽しみですね。

レクティークのエフェクターは初心者も扱いやすく万人に使い易いチューニングであったが、REDは少し玄人の方向けだと思う。

トランスペアレント系のエフェクターとも相性が良く、スタックさせても分離の良い歪みが得られるので

サイズも含めボードに組み込みやすく重宝している。製作者の意図通りアンプとの相性も選ばないので

JCの硬い音にもVOXのブリティッシュサウンドなどとサウンドキャラクターの差別化にも使い勝手が良い。

更に、REDは使い込むことでレンジ感が向上するように設計されているとのことで、およそ500時間ほどで安定したAgedのクオリティに仕上がる。

以前ご紹介した、Minotaurも出荷前に調整を施してから販売されていたが、エージングに関して、明確に記載のあるブランドはSNDくらいでは無いだろうか。

こういった文言を聞くと愛着の度合いが変わってきますし、なんだか嬉しいですよね。製作の過程に自分も携われているようで。

塗装もそうでしたが、敢えてそう言った加工を施すことで末長く愛せるような工夫が素敵だと思います。

現在の入手経路

Shun Nokina Design “Redemptionist Replica” 2nd era

こちらはデジマートなど、楽器店で新品が入手可能です。

中古市場も今のとこは高騰はしていないので比較的手に入れ易いです。

ただ、1stの方は入手困難となっており市場価格も上がってくると思います。





まとめ

今回はShun Nokina Design “Redemptionist Replica” 2nd eraをまとめてみました!

長く愛用してきた一台で、傷も含めてお気に入りです。最強のハイエンドと称されますね。

機材の状態チェックをしていた時に、久しぶり音を出してみたら

やっぱり好みで、そのまままとめてみました。その時に説明書も改めて読んでみたんですけど

そんな事実がと何年か越しに判明しました。ちゃんと読まなきゃダメですねー。

全然関係ないすけど、Replicaって響き、すごく好きなんですよね。

これが付くだけでセンス良く聞こえますね。

オリジナルペダルを作る時には絶対この名前使おう。

そう強く誓ったのでした。

エフェクターのことを想うと夜も眠れません。 自分の好きな機材を好きなだけ紹介していきます。 何かの参考になれば幸いです。 いつもギターはJaguarを使ってます。 サウンドサンプルも基本的にJaguarです。
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Shun Nokina Design “Redemptionist Replica” 2nd era」への2件のフィードバック

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