エレハモ史上最もユニークな、異端のマジックファズ
Electro Harmonix の 製品の中でも最もユニークな存在感を放つ 「Graphic Fuzz」
イコライザー✖︎ファズ の ありそうでなかったこの組み合わせは、海外で非常に人気があり、再生産を熱望する声も多かったという。
それもそのはず、イコライザーが搭載されていることもあり、バラエティに富んだユニークなサウンドが簡単に作ることができるので
かなり幅広いサウンドをこの一台で網羅することが可能。
今回は、Electro Harmonix Graphic Fuzz(Made in USA)を解剖して行こうと思う。
付属品・仕様
本体がビッグな分、箱もかなりビックサイズ。全て収めるのに三枚の写真になってしまった。
専用のアダプターが付属しており、BOSS CE-1なんかはアダプターが本体から出ているのものだから取り回しに苦労した方も多いと思うが、これなら扱いやすい。
ちなみに、差し込み口は若干傾斜がかった側面のここ。上のスイッチは後ほどご紹介。
それでは全体をご覧ください。
本機の特徴としてポット類が使われておらず、全てフェーダーでパラメーターをコントロールする仕様となっている。
こちらの方が、視覚的にも捉えやすくよりアナログチックな感じがして操作するのが楽しい。スライドの加減も心地よく何度も上下に動かしたくなる。
また、この機種はイコライザーを単独として使うこともできるので上部のスイッチでその切り替えを行うことができ、一大二役の働きをしてくれるのだ。これは、サウンドを研究するにあたって〇〇Hzの辺りを上げて〜などと周波数を操作することでサウンドにどういう変化が現れるかを学ぶことにも繋がるので非常にありがたい。今、BOSSのGEシリーズなどイコライザーを持っていない方であれば、イコライザー+ファズのエフェクターを手に入れることができるので、一石二鳥だ。
この機能もあることで、かなり幅広い音のバリエーションを作ることができるのもこの機種の強みだと思う。
基板の内部はPCB基板を用いて作られており、フェーダーの存在感が強くぎっしりと詰められていた。
素材は、ビッグマフ同様のプレートのような質感。ただただ大きいですね。ミストレスとかデラックスメモリーマンと同じくらいのような気がします。
サウンドチェック
それでは、サウンドチェックです。
海外ではかなり人気の機種みたいですね。それもそのはず、この一台でオーバードライブ〜ファズサウンドまで完全に網羅することができます。やはり、グラフィック EQの存在が大きい。美味しいポイントを引き出すことをピンポイントで引き出すことも、いらない帯域を削ってしまうこともできるので無駄が無い。BIG MUFFの過去系列のサウンドも音さえ知っていれば、この一台で再現も可能。ロシアンマフのような低音がモーモーするサウンドから、後期ラムズのような毛羽立ちのあるディストーションライクなサウンドまで、ハマったら抜け出せなくなる癖があるエフェクターです。
グランジとかアンダーグラウンドな、ドロッとしたサウンドが好きな方はハマりそうですね。
フェーダータイプなこともあり、より視覚的に帯域を見ることができ音作りが非常にやりやすい。
とにかく守備範囲が広いので、独立したEQとしての使い勝手も考えるとかなり万能な機種だと思います。
ただ、筐体のデカさが問題となってくるでしょうね。昨今の小型ボードブームと相反するような、このデカさ。
私はロマンを感じずにはいられないですが、皆様はいかがでしょうか。
入手経路
現在、後継機種として少し小型になったモデルが再販されている。
今回ご紹介したタイプは廃盤となっており、人気も高い機種なので中古市場を探すしか無いだろう。
まとめ
今回は、Electro Harmonix Graphic Fuzz(Made in USA)についてまとめてみました!
めちゃくちゃ使い勝手がいいっすね。これ。
これぞアンプを選ばないペダルでは無いでしょうか。
あまり日本で使ってる人は見かけないですが、もっと人気出てもいいと思うんですけどね。
それでは、また!